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真宗大谷派 善慶寺 |
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恒例の子ども報恩講が今年も開催されました。
今年のお楽しみ会には、地元稲沢で「語り」を届け続けている「語りの泉」の皆さんをお招きしました。
最初は稲沢の昔話「茶壷道中」。
お話の前に、お話の舞台となる地元稲沢や「茶壷行列」といった歴史的背景をパネルまで使って丁寧に説明して頂き、大人の私たちまでフムフムと納得してしまいました。今の子どもたちには、「茶壷」というものさえ昔の道具で分からないんですよね。
当然といえば当然なのですが、昔話を伝えていくのに、こういう点でも苦労があるのだなあと実感しました。
次は韓国の昔話「さんねん峠」。
残念ながら私は昼食のカレー準備のため殆ど聞くことが出来なかったのですが、小学校の教科書にも参考資料として紹介されているお話のようです。
最後は「一つ目のおばけ」。
オレンジジュースを飲みたいと駄々をこねる赤ちゃんのために、お父さんはじめ家族の皆が次々と地下室にとりに行くのですが、そこには一つ目のお化けが・・・。
恐怖で逃げ帰ってくるお父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん。さてさて赤ちゃんはどうするのか・・・というお話。
報恩講の後に子どもたちに感想文を書いてもらったんですが、このお話が一番人気のようでした。同じフレーズの繰り返し、そして身近な話題が低学年の子どもたちには親しみやすかったのでしょうか。お話しいただいた方の、赤ちゃんになりきった泣き方が子どもたちに大ウケだったようです。
わらべ歌や手遊びも取り入れてくださったのですが、こちらも大変好評で、後からやり方を聞きに行っていた女の子たちまでいました。
テレビやゲーム、DVDといったビジュアルなメディアに慣れきっている現代の子どもたち。生の声と表情のみで届けられる想像の世界を、どのように受け取ってくれるのか正直不安でした。
刺激的なものに慣れきっている子どもたちが静かにお話を聴いてくれるだろうか、「語りの泉」の皆さんをお招きしたものの失礼なことになってしまったらどうしようか・・・と。
でもそれは取り越し苦労のようでした。
「語りの泉」の皆さんの語り口に、子どもたちは引き込まれるように想像の世界へ。
「ああ子どもたちって純粋な心、失ってないんだ」って安心すると共に、「子どもたちからこの世界に触れる機会を奪っているのは、私を含めた大人たちなんだ」と認識させられました。
家におじいちゃんおばあちゃんがいた時代、子守りがてらに語り継がれてきた幾つものお話やわらべ歌。
核家族になり、「語り」に替わって子守りはTVやビデオがしてくれるようになりました。
私自身、子育ての頃どれだけそれらのお世話になったことやら・・・。
家庭という「語り」の場がなくなってしまった今、家庭外で「語り」を配信し続けている「語りの泉」の皆さん。その地道な活動を支えている努力と情熱には、頭が下がります。
大切なものを次世代に伝えていくには、こういった方々の地道な歩みが必要なんですね。
数年前より「お寺を地域に開き、人や文化の交流地にしたい」と思い、ささやかな企画を催したりしてきました。
ほんの小さな企画でも準備・広報するのは大変で、「こんな微力なことしてても何の効果もないのかな」なんて挫折しそうになってしまうのですが、今回「語りの泉」の皆さんの姿を見て、私自身すごく励まされました。
たとえ微力でも発信し続けていくことが大切なんだと心強く思いました。
「語りの泉」の皆さん、今回は本当にありがとうございました。


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